昔の茶刈風景
おはようございます!掛川の深蒸し茶処 東山茶業組合です。
現在の茶刈りはほとんど乗用型摘採ですが、5~60年以上前はどんな風だったのでしょう。
ここ50年程で農業機械の進歩は目を見張るほどです。茶刈りひとつ取っても「茶バサミ」だけできた時代も長く、親世代に聞いた話では「どれだけたくさん刈るか競い合った」そうです。
↑昭和30年前半頃 手バサミ1本あればよかった
手バサミでは能率が上がらないので構造改善事業として先代達が公的補助を受けるべく東奔西走しました。婦人にも使い易い電気の摘採機を普及させ、各茶畑に通電する電柱を立てました。
昭和42年4月に初めて電化された茶刈機摘採風景をお披露目し、なんと「NHKスタジオ102」で放映されたようで、「全国放送の光栄に浴したのであります」と東山郷土誌に記されています。東山の大イベントだったようです。
手バサミによると90キロの茶葉を刈るのには14人、電動式ですと700キロを3人で刈れたと、この電動式の効果は絶大なものだったようです。
↑昭和42年頃 電化され沢山刈れるようになりました
その後、昭和50年ころには二人用茶刈機が規模が大きい農家で使いだしましたね。
二人用も最初は弧が丸いものから、水平に近い型に変わり、また東山ではレール式摘採も一人でもできるからと普及しました。
↑そして現在に至る
そして乗用型摘採と移ってきました。平成20年頃から多くの農家が所有するようになりました。
短い間にすさまじい進化をとげました。機械が次々開発され便利になりましたが、経費もかかるようになりました。